ニュージーランド留学情報

全国統一試験 NCEAについて

Year11から始まるNCEAとは?

ニュージーランドの高校では、Year 11(日本の高校1年生)になると、NCEA(National Certificate of Educational Achievement)という全国統一の高校教育認定資格の取得が始まります。NCEA資格を取得することで、高等教育を受けたことの証明となり、ニュージーランド国内外の大学や高等教育機関への進学に活用できます。

NCEAの仕組み

NCEA ニュージーランド高校留学

NCEAはYear 11~Year 13(日本の高校1年~3年)で実施され、各学年ごとに異なるレベルがあります。

  • Year 11:NCEA Level 1
  • Year 12:NCEA Level 2
  • Year 13:NCEA Level 3

各レベルで規定の単位(クレジット)を取得することで認定されます。時間割にフィットするなら、上のレベルの科目を先取り受講したり、逆に下のレベルを履修することも可能です。

評価方法とコモンアセスメント

NCEAの評価は、以下の2つの方法で行われます。

  1. Internal(校内評価):授業中に実施される課題やプロジェクト、テストによって評価されます。
  2. External(全国統一試験):Year 11からYear 13の生徒が11月~12月に受験する筆記試験で、NZQA(ニュージーランド資格庁)が作成・評価を行います。

加えて、新たにコモンアセスメント(Common Assessment)が導入されました。これは全国的に統一された評価の一部で、一部の科目で特定のスキルを測定するために実施されます。コモンアセスメントは従来のExternal試験とInternal評価の中間的な位置付けとなり、公平な評価を目指しています。通常のExternal試験は11月に行われますが、コモンアセスメントは、5月と9月に行われます。

NCEAと大学進学

NCEAの結果は、ニュージーランド国内の大学進学において重要な要素となります。 特に、NCEA Level 3を取得し、指定された条件を満たすと、ニュージーランドの大学入学資格であるUniversity Entrance(UE)を取得できます。UEはニュージーランド国内の大学だけでなく、海外の大学への進学にも利用可能です。

NCEAは必須?

NCEAとは

留学生の場合、NCEAを必ず取得しなければならないわけではありません。ただし、一部の高校ではNCEAの取得を必須としている場合があります。また、NCEAにエントリーするには登録料が必要です。

帰国後、日本の大学に進学する際、帰国子女枠を利用する場合はNCEAの成績を出願基準に含める大学もあります。NCEAが必要かどうかは、志望大学の募集要項を確認するか、直接問い合わせるとよいでしょう。

NCEAは受けた方がいい?

NCEAを取得することは、学習の目標になり、結果的に英語力の向上にもつながるため、クオリティ・ニュージーランドでは受験を推奨しています。また、留学開始時には日本の大学進学を考えていても、後にニュージーランドの大学を志望するケースも多く、NCEAを取得しておくことで進路の選択肢が広がります。

1年間の短期留学の場合はNCEAを受験しないことが一般的ですが、英語力が十分あればチャレンジすることも可能です。

科目選択について

Year 10までは、アートやミュージック、テクノロジーなど一部を除き、共通科目を学びます。

Year 11からは、以下のような科目選択の自由度が増します。

  • 必須科目:English(留学生はESOL)、数学(学校によってはサイエンスや宗教学も必須)
  • 選択科目:生徒の希望に応じて選択

Year 12からは、ほぼすべての科目が選択制になります。

NCEAの科目選び

ニュージーランドの高校では選択できる科目の幅が広く、適切な科目を選ぶのが難しいこともあります。そのため、科目選択についてはエージェントや学校の先生に相談するのがよいでしょう。

また、希望した科目が時間割の都合で受講できない場合もあります。授業開始前に調整を行ったり、履修後に難しすぎると感じた場合には変更することも可能ですが、変更が適切かどうかは慎重に判断する必要があります。科目変更を希望する場合は、まずエージェントや先生に相談してから決めましょう。

NCEAの仕組みをしっかり理解し、自分に合った学び方を選ぶことが大切です。